見積書の確かめ方
外壁塗装の見積書、契約の前にだれかに見てもらえる?——無料の見積チェックがあり、追加の費用は契約の前の確かめで防げる
外壁塗装の見積書を受け取ったものの、書いてある工事や材料が合っているのか分からない。そんな迷いを抱えたまま、契約の日が近づいていませんか。
契約の前の見積書なら、住まいるダイヤルに送って、建築士の相談員から電話で説明を受けられます。料金はかかりません。
この記事では、見積チェックの申し込み方と、あとから追加の費用を請求されないために、契約の前に見ておく所を並べます。
・契約前の見積書は、住まいるダイヤルの無料の見積チェックに送れる
・答えは、建築士の相談員から電話で返ってくる
・頼んだ工事が見積書に入っていないと、あとで追加の費用になりうる
見積書は、どこで見てもらえる?
住まいるダイヤルの「リフォーム見積チェックサービス」です。サービスの頁の説明です。
住まいるダイヤルでは、これから住宅のリフォーム工事の契約を予定している方(消費者)から契約前の見積書等をお送りいただき、内容を確認するサービスを行っています。
住まいるダイヤルは、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターの相談窓口の愛称です。国土交通省の頁も、リフォームの見積相談の窓口として案内しています。
どんなことを聞ける?
中身が分からない、頼んだ工事が入っているか心配、といった不安をそのまま相談できます。頁が挙げている例です。
「見積書をもらったけど、何が書いてあるかよくわからない」「省エネ改修の見積書の専門用語や材料名称等がよくわからない」「お願いしたリフォーム工事の内容がちゃんと入っているか」など、リフォームの見積書等について不安などがありましたら、ご相談ください。
見積書は1通か2通まで見てもらえます。平面図や立面図、配置図があると、より細かく確かめてもらえます。
申し込みから答えまで、どう進む?
ウェブか電話で申し込み、決めた日時に相談員から電話が来ます。
1. ウェブの入力フォームから見積書をアップロードするか、電話で申し込んで見積書を郵送する2. ウェブで申し込んだときは、3営業日程度でユーザーIDと日程登録の案内のメールが届く3. 相談の日時を決める(ウェブでは、登録した時点から最短で14日後以降の日時が選べる)4. 決めた日時に、住まいるダイヤルの相談員から電話で説明を受ける
「リフォーム見積チェックサービス」は当財団が実施する「電話相談」の一部であるため、相談内容に関する回答は電話のみで行い、メール・FAX・書面では行っていません。
相談員は建築士で、指名はできません。1回の相談は最長60分です。
使えないのは、どんなとき?
業者とのトラブルが起きたあとは、見積チェックではなく電話相談に回ります。頁の留意点です。
施工業者等とトラブルが起きている場合は、ご利用いただけません。電話相談にてご相談ください。
見てもらえるのは、着工前・契約前の見積書です。契約書は対象になりません。
このサービスは、見積書の中身を理解するためのものです。業者との交渉や責任を問う材料にすることは、目的に入っていません。
追加の費用は、どこから生まれる?
頼んだ工事と見積書の中身がずれていると、あとから追加工事として請求されることがあります。住まいるダイヤルの「追加請求のトラブルを防ぐために」の説明です。
希望している工事内容と事業者が理解した工事内容が食い違っていたりすると、希望していた工事が見積りに含まれず、最終的に追加工事として費用請求される場合があります。
頼みたい工事がはっきりしないまま見積もりを取ると、あとで面積や材料の数量が足りなくなることがあります。そこで費用が足されます。
現場を見ないで作った見積書も同じです。面積や材料を正確に見積もれず、追加の工事や費用につながりやすくなります。
契約は、工事の内容と金額の両方に合意したことになります。終わってから高いと思っても、不法行為などが無いかぎり、金額を下げてもらうのは通常むずかしいとされています。
工事を始めてみないと分からないことは、たしかにあります。どんな場合に追加がありうるかを、契約の段階で業者から聞いておくと、予想外の額に慌てずに済みます。
高い追加が出たときは、工事そのものを考え直すこともありえます。そのときの費用を前もって知っておくと、落ち着いて決められます。
工事の途中で内容を変えるときは、何を足すのか、いくらか、だれが払うのかを業者と確かめます。決めたことは文書にして、手元に残しておきます。
場面ごとに、することを並べると
| 場面 | すること | 根拠 |
|---|---|---|
| 見積書の中身が分からない | 契約の前に、住まいるダイヤルの見積チェックに見積書を送る | リフォームの見積書に関する相談 |
| 頼んだ工事が入っているか不安 | 見積チェックか電話相談で聞く | 同上 |
| 業者とトラブルになった | 見積チェックではなく、電話相談へ | 同上 |
| 工事の途中で内容を変える | 追加の中身・費用・払う人を確かめ、文書に残す | 追加請求のトラブルを防ぐために |
| 弁護士や建築士に会って相談したい | 住まいるダイヤルに電話し、弁護士会での無料の対面相談を使う | 無料専門家相談制度 |
最後の行は、国土交通省の頁の案内です。
リフォーム工事でトラブルになった場合、最寄りの弁護士会で、弁護士や建築士との対面相談(専門家相談)を無料でご利用いただくことができます。
契約の前に、手元で見ておくこと
- 頼みたい工事が、見積書に入っているか
- 見積書は、現場を見てから作られたものか
- 追加の費用がありうる場合を、業者から聞いたか
- 分からない言葉や材料の名前を、そのままにしていないか
- 見積チェックを使うなら、まだ契約も着工もしていないか
いまの段階ごとに、次の一手
- 見積書を受け取ったばかり:分からない所に印を付け、見積チェックに送るかを決める
- 契約の日が近い:追加がありうる場合と、その費用を業者に聞いておく
- 突然来た業者と契約してしまった:クーリング・オフの記事を先に読む
- 業者を選ぶところから:登録団体の一覧の記事で探し方を見る
この記事では扱わないこと
- どの業者に頼むか:このサイトでは書きません
- 見積書の金額が高いか安いか:この記事で読んだ頁は、金額の良し悪しを判定するとは書いていません
よくある質問
見積チェックは、お金がかかりますか
かかりません。頁はこのサービスを「リフォーム見積チェックサービス(無料)」と案内しています。
見積チェックでは、金額について何を教えてもらえますか
経済調査会の「積算資料(ポケット版リフォーム編)」に載った価格の情報です。見積書の金額を業者と比べて交渉する材料にするためのものではありません。
契約書を送って見てもらえますか
契約書は対象外です。見てもらえるのは、契約前の見積書です。契約のあとに困ったときは、電話相談を使います。
出典
- 住まいるダイヤル(公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター)「リフォームの見積書に関する相談」 https://www.chord.or.jp/reform/consult.html
- 住まいるダイヤル「追加請求のトラブルを防ぐために」 https://www.chord.or.jp/reform/trouble.html
- 国土交通省「無料専門家相談制度(弁護士や建築士との無料対面相談)」 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/jutaku-kentiku.files/kashitanpocorner/consumer/reform_expert_consultation.html
見積書や契約書の中身は、手元の書面と住まいるダイヤルの最新の案内をあわせてご確認ください。
上の出典を引いて確かめた日: